スタニスラフ・ブーニン 『ショパン第1番』 指揮:アントニ・ヴィット
ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団
2009年6月24日(水)6:45PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 キーシンの演奏(4月15日)に大変感動したので、ついでにブーニンにも行ってみることにしました。
 85年に開催された第11回ショパンコンクールで優勝したあとの「ブーニン現象」は今でも記憶に新しいところですが、もう20年も前のことですか。
 ブーニンは42歳でしょうか。

 今回のツアーは昨日(いわき市)から始まったようで、今日が2日目。
 会場は8割くらいの入りだったでしょうか。

    スタニスラフ・ブーニン
  ワルシャワ国立フィルハーモニー交響楽団
    指揮:アントニ・ヴィット

  モニューシュコ:序曲『おとぎ話』
      ショパン:ピアノ協奏曲第1番
 チャイコフスキー:交響曲第6番『悲愴』

  2009年6月24日(水)6:45PM
  愛知芸術劇場コンサートホール

 長身のブーニンは少し猫背で現れました。
 最初に感じたのは、音がこもったようで美しくないこと。
 以前の彼の音はキラキラと輝いていたような‥‥。

 今回のツアーで、ブーニンは「FAZIOLI」というピアノを使っているそうで、そのためかもしれません。

 また、細かいパッセージを聞き取りにくい所もあって、これもピアノのためでしょうか?

 彼の音楽はフレーズの緩急、強弱が極端で、「勝手気まま、歪んでいる」などという感想が浮かんできます。
 「ブレハッチは本当に素直だったなあ」と、彼の演奏を懐かしく思い出しました。

 ブーニンもショパン以外なら、このような勝手気ままな演奏はしないのかもしれません。
 でも、ピアノの音が美しくなくてはね。

 カーテンコールの3回目で、ブーニンはそれまでとは反対の舞台右側から出てきました。
 このホールは楽屋がステージの右側にあって、ブーニンは拍手する観客を無視して楽屋に帰ろうとしたところを、関係者に無理矢理舞台に押し出されたんですね (^_^; 。

 コンサートツアー2日目なのに、疲れているのでしょうか?
 お客さんを大事にしない人だということは分かりました。

 最近は、いろいろなピアニストを聴きました。
 僕としては珍しいことなので、気に入ったランキングを考えてみました。

 1)エフゲニー・キーシン(4月15日) 2)辻井伸行(6月17日) 3)ラルス・フォークト(6月5日) 4)スタニスラフ・ブーニン 5)アリス=紗良・オット(5/29) 6)北村朋幹(6月13日)

 1)~3)までは良い演奏、4)~6)はあまり感心しなかった演奏です。
 ただし、2)と3)の順位は微妙です。
 
 
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