サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
 指揮:テミルカーノフ ピアノ:チョ・ソンジン
 2016年5月28日(土)5:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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  昨年9月に、サンクトペテルブルグのフィルハーモニー大ホールを外から見てきました。
 そして、中身のオーケストラを今日見るわけです。
 2015年11月29日のマリインスキー・バレエ団と同じですね。

 サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団
 2016年5月28日(土)5:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ユーリー・テミルカーノフ
 ピアノ:チョ・ソンジン

 ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番ニ短調
 リムスキー=コルサコフ:交響組曲「シェヘラザード」

 チョ・ソンジンさんは2011年11月25日のリサイタルを聴いたときから、ショパンコンクールで優勝される方だと思っていました。
 ラフマニノフの「第3番」というプログラムも嬉しいものでした。

 テミルカーノフは速めのテンポで曲を始めました。
 若手のチョ・ソンジンさんがベテランのテミルカーノフに抵抗できようはずも無く、このテンポはテミルカーノフのものでしょう。
 第3楽章になって曲はますます速くなります。

 ピアニストの方に聞いたところでは、「第3番」は「第2番」より技術的に難しい曲だそうです。
 煽り立てるオーケストラに押されて、チョさんは必死に、機械的に曲を弾き進め、最強音で終われば、会場から「ブラヴォー!」が沸き上がります。

 この曲はもっとロマンチックな曲なのに、チョさんがお気の毒だと思いました。
 アンコールはシューベルトの「楽興の時」でしたが、コンサートの流れに合わない感じでした。

 テミルカーノフ指揮するサンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団は、2011年11月3日に聴いたことがあります。
 昨年9月のロシア旅行でリムスキーコルサコフの家に行ったものですから、「シェヘラザード」は楽しみにしていましたが、テミルカーノフの指揮は締まりが無い感じで、2012年12月15日に聴いた広上淳一さん&名フィルの方がずっと良かったですね。
 アンコールは弦楽器を主体とした「愛の挨拶」でしたが、ゆっくり目のテンポでふくよかな音楽かと思いました。