愛知室内オーケストラ第57回A定期演奏会
指 揮:クリスティアン・アルミンク ピアノ:フランク・ブラレイ*
2023年6月4日(日)2:00PM 三井住友海上しらかわホール
 
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 愛知室内オーケストラ第57回A定期演奏会
 2023年6月4日(日)2:00PM
 三井住友海上しらかわホール

 指 揮:クリスティアン・アルミンク
 ピアノ:フランク・ブラレイ*

 サン=サーンス/交響詩「死の舞踏」作品40, R. 171
 プーランク/ピアノ協奏曲 FP. 146*
 ブラームス/交響曲第4番 ホ短調 作品98

 「死の舞踏」のソロを弾く小森谷巧さんは24年間にわたり読売日本交響楽団コンサートマスターを務め、2023年3月をもって勇退。
 4月1日付で愛知室内オーケストラのソロ・コンサートマスター兼アーティスティック・パートナーに就任。

 ピアノのフランク・ブレライはフランスのピアニスト。
 1991年エリーザベト王妃国際音楽コンクールで優勝。
 プーランクの曲は近代音楽でしょうか、現代音楽ほど聴きにくくはありませんでした。
 ブレライはなかなかのピアニストかと思いました。

 ソロアンコールは説明がありましたが「ドビュッシー」しか聞き取れませんでした。
 フランス語だからね。
 ドビュッシー:前奏曲第2集 第6曲「風変わりなラヴィーヌ将軍」という曲だそうです。
 すぐにHPに発表されていたのには好感を持ちました。

 アルミンクを聴いたのは
 1)《ローエングリン》2007年3月24日(土)新日フィル すみだトリフォニーホール。
 2)《トリスタンとイゾルデ》2011年7月18日(月祝)新日フィル すみだトリフォニーホール
 3) ~ブラームスはお好き~ 2011年9月4日(日) 新日フィル 可児市文化創造センター主劇場
 4)名フィルとは2015年10月10日(土)第428回定期演奏会で、なんと本日と同じ、ブラームスの交響曲弟4番を聴いています。

 楽器編成は第1ヴァイオリン4プルット、第2ヴァイオリン3プルット、ヴィオラ3プルット、チェロ2プルット、コントラバス3人という驚きの小編成。
 しかし中ホールということもあり、音量に不満はありませんでした。
 弦楽器アドヴァイザーの川本嘉子さん率いるヴィオラは実に存在感がありました。

 客員エキストラは次の皆さまでした。
 首席チェロ 北口大輔 日本センチュリー交響楽団
 首席コントラバス 池松 宏:東京都交響楽団
 第3ホルン 坂東裕香:神奈川フィルハーモニー交響楽団
 第4ホルン 小助川大河:東京佼成ウインドオーケストラ
 第1トロンボーン 呉真一:京都市立芸術大学名誉教授

 ブラームスの4番ということで、2023年2月19日(日)に聴いたヤクブ・フルシャ指揮するNHK交響楽団定期演奏会(愛知県芸術劇場シリーズ)との聴き較べになりますが、圧倒的にアルミンクの方が魅力的。
 第1楽章冒頭から、濃厚なブラームス節が炸裂です。

 1991年8月6日、僕はブラームスが滞在し、交響曲第4番を作曲したミュルツツーシュラークの記念館を訪ねました。
 記念館は開館直後で、僕は初めてこの記念館を訪れた日本人(の一人)だと思っています。
 トゥッツンクやペルチャッハに較べると、湖が無いのが残念でしたね。