名フィル第525回定期演奏会 〈ある女性の怒りと哀しみ〉
 指 揮:ダミアン・イオリオ ピアノ:ジャン・チャクムル*
 2024年7月20日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル第525回定期演奏会
 〈ある女性の怒りと哀しみ〉
 2024年7月20日 (金)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ダミアン・イオリオ
 ピアノ:ジャン・チャクムル*
 コンサートマスター:森岡 聡
 首席オーボエ:佐藤太一(元九州交響楽団)

 グリンカ:歌劇『ルスランとリュドミラ』序曲
 チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23*
 ショスタコーヴィチ[コンロン編]:歌劇『ムツェンスク郡のマクベス夫人』組曲

 プログラムによれば、
 『共に音楽家であるイタリア人とイギリス人の両親の下、ロンドンの著名な家庭に生まれたダミアンは、精力的で天賦の才に恵まれた指揮者であり、国際的に活躍している』とのことです。

 『ルスランとリュドミラ』序曲は飛ばす飛ばす。
 8プルットのヴァイオリンが合っているのかどうか、残響もあってよく分かりませんでしたが、景気の良い演奏会の始まりとなりました。
 グリンカのお墓はこちら。

 ジャン・チャクムルは『1997年トルコの首都アンカラ生まれ。現在ヴァイマル音楽大学のグリゴリー・グルツマン教授のもとで研鑽を積んでいる』そうで、2018年に開催された第10回浜松国際ピアノコンクールの優勝者(20歳)。
 ちなみに第2位が牛田智大(19歳)。

 チャクムルの音は輝くというよりは優しいものでした。
 久し振りに聴く通俗名曲でしたが、ダイナミックな演奏で大いに盛り上がりました。
 ソロアンコールは リスト=シューベルト:『白鳥の歌』より第6曲「遠い国で」(ジャン・チャクムルによる再編成版)でした。

 チャイコフスキーのお墓はこちら。
 リストのお墓はこちら。
 シューベルトのお墓はこちら。

 『ムツェンスク郡のマクベス夫人』組曲を聴くために、『カテリーナ・イズマイロヴァ』で予習したのですが、途中で気分が悪くなってしまい中止。
 しかし実演で聴くショスタコーヴィチはやたら面白い。
 ダミアン・イオリオが創り出す、そして名フィルが生み出す音圧には圧倒されました。

 ジェームズ・コンロンは1997年4月14日にケルン歌劇場で『ファルスタッフ』を見たことがあり、ロバート・カーセンの演出とも相まって、わが最上のオペラ体験のひとつです。

 ショスタコーヴィチのお墓はこちらです。