杉並リリカ主催 「マリオ・デル・モナコ生誕100年 & レナータ・テバルディ没後10周年 記念ガラ・コンサート」 2015年7月19日(日)7:00PM 杉並公会堂大ホール |
杉並リリカ主催の「マリオ・デル・モナコ生誕100年 & レナータ・テバルディ没後10周年 記念ガラ・コンサート」に行ってきました。 僕は笛田博昭さんと大隅智佳子さんのファンですから、必ず行くんですが、チラシに並んだ4人の蝶々さんを見て、何と贅沢なコンサートだろうと驚いてしまいました。 チケット代3000円。 近くにある、太宰治が小山初代と暮らしていた碧雲荘を訪ねてから会場に向かいました。 この日の東京は、怖ろしく蒸し暑い日でした。 杉並公会堂はそのクラシックな名前とは異なり、新しいシューボックススタイルのコンサートホールでした(椅子席1190)。 「公会堂」というと名古屋市公会堂のイメージが強くて‥‥ (^_^ゞ。
![]() 2015年7月19日(日)7:00PM 杉並公会堂大ホール ピアノ:藤原藍子 コンサートは「杉並リリカ」代表の酒井章さんによって進められました。 いつもながらの名司会です。 1)《カヴァレリア・ルスティカーナ》「ここにいたのか、サントゥッツァ」 柾木和敬 & 鳥木弥生 出演された歌手の皆さまは、いずれも立派な声の持ち主でした。 鳥木弥生さんのブログは愛読しておりまして、このコンサートのことも鳥木さんのブログで知って、すぐにチケットを手配しました。 2)《道化師》「衣装を着けろ」 及川尚志 及川尚志さんは小柄な、ちょっと髪の薄い方で、若い妻に捨てられる中年カニオの悲哀が出ているかと思いました。 3)《運命の力》「天使のようなレオノーラよ」 笛田博昭 笛田さんの《運命の力》は何度も見たことがあります。 最後の音を、力強く、いつまでも長く伸ばしていただければ、僕も燃え上がってしまうわけです。 4)《運命の力》「何だ? お前たちは居酒屋にでもいる気か?」 晴 雅彦 晴さんはこの役を新国立劇場で歌われたそうで、この曲のために大阪から日帰りされたようです。 いつもながらの芝居達者で、感心ばかりしています。 どんな内容の曲かは存じませんが、最後はクルクル回って仰向けに倒れてしまい、大受けでした。 5)《運命の力》「アルヴァーロ、隠れても無駄だ」 柾木和敬 & 山口邦明 山口邦明さんも張りのあるバリトンでした。 6)《アイーダ》「清きアイーダ」 城 宏憲 7)《オテッロ》「すでに夜がふけた」 及川尚志 & 大隅智佳子 オテロが歌った後で大隅さんがそっと歌い始めると、その声の持つ美しさとパワーにしびれてしまいます。 大隅さんは妊娠中で、このコンサートが大隅さん出産前の最後のコンサートになるんだそうです (@o@)。 大隅さんのブログは読んでいるんですが、結婚も妊娠も、何も書かれていなかったので、本当にビックリしてしまいました。 8)《トスカ》「歌に生き、愛に生き」 小林厚子 小林厚子さんは2012年11月25日に、西本智実プロデュース公演《蝶々夫人》を聴いて、大変に感心したので、もう一度聴いてみたいと思っていました。 ふくよかな、暖かい声を持つソプラノかと思いました。 9)《仮面舞踏会》「私があなたと一緒だ」 笛田博昭 & 山口安紀子 笛田さんと山口さんは、2014年6月28日に上演された藤原歌劇団創立80周年記念公演《蝶々夫人》の主役コンビでした。 そして、笛田さんは2013年2月11日に上演された藤原歌劇団《仮面舞踏会》のリッカルドでした。 山口安紀子さんは鋭い声の持ち主で、テバルディよりはマリア・カラスのタイプかと思いました。 10)《アンドレア・シェニエ》「この円柱の所ね」 野田ヒロ子 & 及川尚志 野田ヒロ子さんは初めて聴かせていただきましたが、ステージを自由に動いて、まったくオペラの人物と成り切っています。 声に存在感があって、本当に素晴らしいソプラノです。 6月28日の関西二期会公演を思い出し、マッダレーナを置き換えて聴いていました。 ここまでで第1部の終了。 休憩時間10分で第2部の開始です。 開演時間が7時と遅く、17曲のプログラムを歌って、10時までには撤収できなければ、始末書を書かなくてはならないそうです。 1)《カルメン》「あなたね、僕だ」 笛田博昭 & 小林由佳 笛田さんのホセは、彼が名芸大3年生の時から聴いています。 この舞台は第一・二幕のホセを4年生の中井亮一さん、第三・四幕のホセを笛田さんが歌いました。 現在の藤原歌劇団のソリストが共演するという、思い返せば贅沢な舞台でした。 小林由佳さんは初めて拝見しましたが、身体にぴっちりとしたスペイン衣装が素敵でした。 ただ、衣装がぴっちりしすぎて、自由に動けていないような気がしました。 2)《アンドレア・シェニエ》「ある日青空を眺めて」 柾木和敬 この頃になると、柾木さんの声は少し響きを失ってきて、関西二期会公演の藤田卓也さんの方が良かったですね。 笛田博昭さんのシェニエは、ぜひ聴いてみたいものです。 3)《アイーダ》「すでに神官たちが待っている」 鳥木弥生 & 及川尚志 鳥木さんの衣装はかつてテバルディが着たもので、テバルディから友人のエレーナ・オブラスツォーヴァに贈られ、オブラスツォーヴァから、弟子の鳥木弥生さんに引き継がれたものだそうです。 4)《メフィストフェレ》「いつかの夜、暗い海の底に」 山口安紀子 アッリゴ・ボーイトの《メフィストフェレ》は名前しか知りませんでしたが、山口安紀子さんの歌唱は素晴らしかった。 ヨーロッパのコンクールで数々の優勝を獲得した山口さんの勝負曲だそうです。 5)《ノルマ》「不実な人よ」 大隅智佳子 & 小林由佳 & 城 宏憲 小林由佳さんは胸の深く空いたドレスで、アダルジーザの若さがよく出ていたでしょうか (^_^ゞ。 カルメンより、こちらの方が気に入りました。 大隅さんは僕にとって、「聴かせていただけるだけでありがたい」という存在でした。 6)《蝶々夫人》「ある晴れた日に」 小林厚子 小林さんは今年の4月にイタリアで蝶々さんを歌われたそうです。 7)《蝶々夫人》「可愛がってくださいね」 野田ヒロ子 & 笛田博昭 野田さんも今年の4月にイタリアで蝶々さんを歌われたそうです。 笛田さんも絶好調で、大好きな第一幕のフィナーレを、心ゆくまで堪能させていただきました。 ピアノの藤原藍子さんは、2時間半にわたるすべての曲を譜めくりも無しで演奏されました。 大健闘に感謝したいと思います。 8月25日(火)6:45PMから宗次ホールで、「笛田博昭&伊藤貴之 ジョイントコンサート」が開催されます。 また「天使のようなレオノーラよ」を聴くことが出来るようです (^_^ゞ。 ピアノは藤原藍子さんです。 |